Retinaディスプレイは、普通の液晶ディスプレイと比べて実際どれくらい細かいのでしょうか。
スペック表で「326ppi」などの数字を見ても、実際にどの程度違うのかはなかなかイメージしにくいものです。
そこで今回は、Retinaディスプレイを搭載したiPhone 4Sと、2011年モデルの27インチiMacの液晶をマクロ撮影し、画素の見え方を写真で比較してみました。
Retinaディスプレイとは?
Retinaディスプレイは、Appleが高精細ディスプレイに使用している名称です。
単純に「○○ppi以上ならRetina」という意味ではなく、通常使用する距離から見たときに、個々のピクセルを肉眼で認識しにくいほど高いピクセル密度を持つことが特徴です。
AppleもRetinaディスプレイについて、通常の視距離では個々のピクセルを認識できないほど高いピクセル密度を持つディスプレイとして説明しています。
iPhone 4Sの場合、3.5インチの画面に960×640ピクセルを表示し、ピクセル密度は326ppiです。
一方で今回比較する27インチiMac(Mid 2011)は、2560×1440ピクセルのディスプレイです。
数字だけでは違いが分かりにくいので、実際に画面へマクロレンズを近づけて撮影してみます。
iMac 27インチ(2011)の液晶をマクロ撮影
今回の比較では、同じ300mmのコンバージョンマクロを使用しています。
ディスプレイに対する角度をできるだけ合わせ、ほぼノートリミングで撮影しました。厳密な測定ではありませんが、画素の大きさや見え方を比較するには十分分かりやすいと思います。
まずは2011年モデルの27インチiMacです。
マクロ撮影すると、赤・緑・青のサブピクセルがはっきり確認できます。
普段パソコンを使っている距離では意識することはほとんどありませんが、ここまで拡大すると液晶が小さな光の集合でできていることがよく分かります。
27インチ、2560×1440ピクセルという仕様から計算すると、ピクセル密度は約109ppiです。
iPhone 4SのRetinaディスプレイをマクロ撮影
続いて、Retinaディスプレイを搭載したiPhone 4Sです。
こちらも同じように拡大すると画素そのものは確認できますが、iMacと比べると1つ1つの画素がかなり細かくなっています。
iPhone 4Sのディスプレイは960×640ピクセル、326ppiです。
約109ppiの27インチiMacと比較すると、1インチあたりに並んでいるピクセル数には約3倍の差があります。
写真を見比べても、iPhone 4Sでは画素の境界がかなり細かくなっていることが分かります。
Retinaディスプレイはなぜスマートフォンで効果が大きいのか
ディスプレイの見え方を考えるときは、ppiだけではなく画面を見る距離も重要です。
パソコンのディスプレイはある程度離れた位置から見ますが、スマートフォンは顔の近くで使用します。
そのため、同じピクセル密度のディスプレイでも、目に近いほど画素の粗さを感じやすくなります。
iPhoneのような小型端末で高いピクセル密度を持つRetinaディスプレイが採用されることで、文字や写真を近距離から見ても画素感を感じにくくなります。
写真で比較するとRetinaの細かさがよく分かる
スペック表で「326ppi」と書かれていても、それだけではどのくらい細かいのか分かりにくいものです。
今回のようにディスプレイそのものをマクロ撮影して比較すると、通常の液晶とRetinaディスプレイの画素密度の違いを視覚的に確認できます。
特にiMacとiPhone 4Sを並べて見ると、Retinaディスプレイがどれだけ細かな画素で構成されているのかが分かりやすいですね。
現在では高精細ディスプレイそのものが珍しくなくなりましたが、液晶ディスプレイの構造やRetinaという名称の意味を確認する比較としては、今見ても面白い結果だと思います。
寄稿元:フォトキャブろぐ(/blog/?p=222)


