- ソニーが 10 月 21 日、α7R VI(ILCE-7RM6)の本体ソフトウェア Ver.1.02 を公開
- パワーズーム非搭載のズームレンズでも「プリセットフォーカス」が使えるように(一部のレンズは非対応)
- モニターが勝手に点く事象と、動画の MF でまれにピント合わせができなくなる事象も改善
ひとこと
αシリーズの比較的古いレンズでプリセットフォーカスが使えるようになるのは、今までのレンズ資産にリフレッシュをかけてくれるようで、非常にうれしいアップデートです。
もうひとつ地味に大きいのが「ピントが合わなくなる」事象の改善。この手の症状は、実際に見舞われてもレンズの問題なのか、単にピントがうまく落ちないだけなのか判断しづらいんですよね。心当たりのある人は、まず本体を上げてから切り分けるのがよさそうです。
パワーズームとは
パワーズームは、レンズの中のモーターでズームを動かす仕組みのこと。ソニーでは型番に「PZ」が付くレンズ(FE PZ 16-35mm F4 G や E PZ 16-50mm など)がこれで、レバーやボタン、カメラ側の操作でズームでき、動画で一定の速さでなめらかに寄れるのが持ち味です。ふつうのズームレンズは、ズームリングを手で回す「手動ズーム」で、カメラからズーム位置を動かすことはできません。
プリセットフォーカスは、もともとこのパワーズームのレンズ向けに「ズームとピントの位置を覚えさせて、ボタン一つで戻す」機能でした。手動ズームのレンズではカメラがズームを動かせないので、今回の更新で使えるようになったのは「ピントの位置だけ」を覚えて戻す部分、ということになります。
プリセットフォーカスで何ができるか
- フォーカス位置をカメラに登録しておき、カスタムキーで一発で呼び出す機能。登録は最大 5 つで、カスタムキーに「プリセットフォーカス/ズーム 1〜5」を割り当て、長押しで登録、押すと呼び出し
- これまではパワーズーム搭載のレンズ向けの機能だったが、Ver.1.02 からパワーズームの無いズームレンズでも使える。登録されるのはフォーカス位置だけで、ズーム位置は登録されない
- 動画モードで使う場合は、AF アシストを「入」にしておく必要がある
- A マウントレンズ(マウントアダプター経由)では登録・呼び出しはできない
なお、ソニーの案内では「一部のパワーズーム非搭載のズームレンズは非対応」とされています。具体的なレンズ名は本体のサポートページには無いので、お持ちのレンズはソニーのレンズ互換情報で確かめてください。
更新のしかたと注意
- 対象は Ver.1.01。すでに Ver.1.02 なら更新は不要
- やり方は 2 通り。スマホアプリ「Creators’ App」から行うか、サポートページから落とした「BODYDATA.DAT」をカメラでフォーマットしたメモリーカードの一番上に入れ、スロット 1 に挿してメニューの「ソフトウェアアップデート」から実行する
- 満充電のバッテリー(NP-SA100)で、残量 51% 以上が条件。縦位置グリップは外す
- 約 6 分かかる。途中で電源を切らない、カードを抜かない。本体が高温だと実行できないことがある
- 終わると自動で再起動する。メニューの「バージョン」で Ver.1.02 になっていれば完了
なお、パワーズーム非搭載レンズでのプリセットフォーカスは、α7 V(5 月の Ver.2.00)、α1 II と α9 III(2025 年 10 月の Ver.4.00)がすでに対応済みで、α7R VI はこれに続く形です。
海外では
海外の掲示板では、今年 8 月ごろから「α1 II ではマニュアルズームのレンズでプリセットフォーカスが使えるのに、α7R VI では使えない」という報告が出ていて、ソニーに問い合わせた人もいました。今回の Ver.1.02 は、その差を埋める更新と言えそうです。