このフィギュアはコハルさん。大きな鼻とちょこんと座っているのがかわいい。

ミニチュアの世界へ入り込む!野外フィギュア撮影のポイント

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今回はオリジナルキャラクターのイラストやフィギュアなど、クリエイティブな活動を世界に発進している佐々木かなさんの作品のミニチュア撮影をする機会がありました。
実際に撮影する際のポイントを紹介します。
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まず今回撮影させて頂いたクリエイターの佐々木かなさんの紹介から
※今回の撮影に関しての記事を書いてくださいました。
http://tekumushi.tumblr.com/
NEKO SAN

クリエイター情報

佐々木かな
1985年生まれ、東京都在住。
日本電子専門学校Webデザイン科卒業後、
デザイン会社でイラストレーターとして10年間勤務。
2016年から独立し、クリエイターとして活動中です。

twitter – @kanapeco
facebook – ささき かな
Instagram – kanapecojapan
YouTube – Kana Urbanowicz
http://tekumushi.com/

ロケーション(場所・時間)

今回は公園を中心に撮影をした。
人数にもよるとは思いますが、公共で撮影する場合は少人数で回れる方が良いでしょう。
道路や侵入禁止の場所は避け、公共の場で迷惑にならないロケーションを探しましょう。花などのモチーフを撮影のためにむやみにむしる等の行動は絶対やめましょう。

撮影時間帯ですが、太陽の位置を意識すると良いです。正午は太陽の位置がほぼ真上になるため、フィギュアなどの真下にでき、早朝であれば太陽の位置が低いため斜めからの影と弱い光が期待できます。花などの撮影と同じで直射しにくい曇りの日は撮影しやすいのと同じです。

一人での撮影も良いですが、SNSを利用したPW(フォトウォーク)を利用するとより楽しめるかもしれません。

google+やinstagram、facebook等で盛んに交流が行われています。

おすすめ機材

基本的にミニチュアの撮影で中心になるのはマクロレンズでしょう。
今回失敗したのは、手持ちに90mmマクロしか無くかなりキャラクター中心の絵作りになった。
周囲(ベンチ)など環境の溶け込みを意識した撮影をするなら35mm程度のマクロレンズをオススメしたい。シュチュエーションもあるが、90mmはやはり長い。
また、影を殺すのに外部ストロボという手もあるが、照射方向にを気をつけないと逆に影が出来るので注意したい。


※今回私が使ったのはこのTamron90mm(タムキュー)だ。


※価格も手軽で、明るくボケの綺麗な扱いやすい物を集めた。

撮影の風景

撮影前に見せて頂いたかなさんのミニチュアワールド。どれもかなり精工にできている
NIKON D810 (14mm, f/2.8, 1/8000 sec, ISO200)
撮影前に見せて頂いたかなさんのミニチュアワールド。どれもかなり精工にできている
公園などでミニチュアの世界観にあった場所を見つけたらすぐに撮影。
NIKON D810 (90mm, f/8, 1/8000 sec, ISO2500)
公園などでミニチュアの世界観にあった場所を見つけたらすぐに撮影。

特に気をつけたいのは被写界深度。ミニチュアは小さいためピントが非常に薄くなりやすく、どのキャラクターを題材にするかをフォーカスで撮影時に選択する必要がある。
もし全体を主体とする場合はF値を絞って全体的にピントをあわせる。

ミニチュアのコンセプトにある人間の生活の中に溶け込むような場所を探して歩いた
NIKON D810 (90mm, f/8, 1/8000 sec, ISO2000)
ミニチュアのコンセプトにある人間の生活の中に溶け込むような場所を探して歩いた
10時頃だったため日差しが強いが、影があってこその撮影も出来た。
NIKON D810 (50mm, f/5.6, 1/4000 sec, ISO3200)
正午前で日差しが強いが、影があってこその撮影も出来た。(左:猫瀬さん)
このフィギュアはコハルさん。大きな鼻とちょこんと座っているのがかわいい。
NIKON D810 (90mm, f/3.2, 1/500 sec, ISO64)
このフィギュアはコハルさん。大きな鼻とちょこんと座っているのがかわいい。

Tamron90mm。後ろが若干2重線ボケのようになってはいるが、かなり綺麗なほうだ、前ボケもとても綺麗で柔らかい表現ができている。
こういった構図の場合は奥へ抜ける所を考えると綺麗にはまりやすい。キャラクターに接写するようにし、後ろと前にボケを作り引き立たせる。被写体の前と後ろに物体を作るとより立体的な画作りができるでしょう。
また、ボケを活かす都合上F値の低いレンズが欲しい。

覗きこむ。。。◯◯は見た!の様子が再現された?強い影を利用して覗いている感じを表現した
NIKON D810 (90mm, f/5.6, 1/8000 sec, ISO1100)
覗きこむ。。。◯◯は見た!の様子が再現された?強い影を利用して覗いている感じを表現した
歯がモチーフのティーズ。一人ひとり表情がちがい、虫歯になっている子もいる
NIKON D810 (90mm, f/8, 1/8000 sec, ISO2200)
歯がモチーフのティーズ達。一人ひとり表情が違い、虫歯になっている個性的な子もいます。
はっ!と食べているところを見つかってしまった瞬間のイメージ。マクロ撮影でこの工作精度は流石だ。食いしん坊な表情がかわいい
NIKON D810 (90mm, f/4.2, 1/250 sec, ISO64)
はっ!と食べているところを見つかってしまった瞬間のイメージ。マクロ撮影でこの工作精度は流石だ。食いしん坊な表情がかわいい

また、Tamron90mmはコントラストが非常に高い。現像時に若干低めにすると自然な感じになる。しかし、現像無しでハイコントラストなのは、ミニチュア撮って出しでも美しい表現ができる。

桃に似た彼らは群れで行動してどこにでも現れます。
NIKON D810 (90mm, f/5.6, 1/125 sec, ISO64)
桃に似た彼らは群れで行動してどこにでも現れます。
そんな彼らが草むらでお菓子パーティを開く様子。 ドーナツに歯型が付いている。
NIKON D810 (90mm, f/8, 1/250 sec, ISO220)
そんな彼らが草むらでお菓子パーティを開く様子。
ドーナツに歯型が付いている。
草むらに溶け込む頭花。観葉植物とサボテンがモチーフ。腕組をして頭に可愛い花が咲いている
NIKON D810 (90mm, f/4, 1/250 sec, ISO72)
草むらに溶け込む頭花。観葉植物とサボテンがモチーフ。腕組をして頭に可愛い花が咲いている

キャラクターが何を思ってその方向を見ているかを意識した目線作りが大切。微妙に角度を調整しつつ何度かに分けて撮影してます。

少し大きめのフィギュアのたむらさん。バッファローがモチーフ
NIKON D810 (90mm, f/3.3, 1/500 sec, ISO64)
少し大きめのフィギュアのたむらさん。バッファローがモチーフ立派なおひげがダンディ
こちらは自転車屋さんのたむらさん。カラフルなTシャツとタンブラーが印象的
NIKON D810 (90mm, f/3.3, 1/500 sec, ISO64)
こちらは自転車屋さんのたむらさん。カラフルなTシャツとタンブラーが印象的
最後に個人的な現像でお気に入りの一つ。寂しげなコハルさん。木漏れ陽から当たる光を利用して撮影している。
NIKON D810 (90mm, f/3.3, 1/250 sec, ISO160)
最後に個人的な現像でお気に入りの一つ。寂しげなコハルさん。木漏れ陽から当たる光を利用して撮影している。(晴れならでは)

ここで紹介したフィギュアたちの詳細はhttp://tekumushi.com/でご確認ください。紹介したフィギュアの購入も出来ます。

撮影総括

今回は写真データをみてもらうと分かる通り、殆どが90mm macroで撮影している。(Tamron90mmレビューかというほど)
というのは、ミニチュア撮影において接写は必然となるためで、冒頭に述べたように、手持ちにこれしかなかった。欲を言えば35mm程度のmacroが欲しいと思う撮影会だった。
レンズバリエーションのため、ベンチなどの全景を入れることが出来ず環境を捉えている写真が少なく申し訳ない。
また、晴天でf2.8やf1.4で撮るつもりであるならNDフィルタを用意していくことをおすすめする。
あまりにも明るすぎ、ISOを減感せざるおえないシーンが考えられるからだ。
NDは8〜16を勧めたい。F値を絞って撮影するつもりならあまり考えなくても良いだろう。


NDは購入の際にフィルタ径をしっかり確かめよう。
また、GIFアニメーション等を撮影する気がない場合は三脚は必要ない。軽快に動ける装備は有理だ

ポイントまとめ

・レンズは40mm〜90mmマクロがオススメ
・時間帯は朝方の太陽が低い時間帯
・天気は曇りだと撮影はしやすい。(木漏れ陽などは利用できない)
・被写体の世界を知る(後述まとめ)
・装備は動きやすいほうが有理

まとめ

最後に、フィギュア撮影で一番大切なのは、カメラでもなくレンズよりも
如何にしてそのキャラクターの世界観を表現できるかというところだろう。
撮るだけの作業はさけ、その被写体を好きになれば自ずと出てくる写真も変わってくる。
佐々木かなさんのミニチュアワールドはどれも細かく、一つ一つに愛情を感じるストーリーが内包されていて、私自身入り込むのにそう時間がかからなかった。
歯の一つ一つ。表情のひとつひとつに息が吹き込まれ、どうしたら彼らの魅力を引き立たせられるかを考え撮影した。
次回がまた叶えば、今度は更に彼らのワールドを理解し撮影に臨みたい。

今回の撮影に関われたことを非常に光栄に思う。
佐々木かなさん。本当にありがとうございました。

執筆者

久保 侑也 - YUUYA KUBO
久保 侑也 - YUUYA KUBO
風景からポートレート。物撮りまでなんでも撮ってます。 北海道生まれで星撮りが趣味。車とゲーム・アニメコンテンツも好きで多種多様。 楽しく写真を撮っていける方法を紹介するPhotoCarbu.jpの代表。