柔らかなボケが雰囲気をかもし出す。

TAMRON 45mm F1.8はポートレートやテーブルフォトにもオススメな万能レンズ

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ポートレートや御馳走フォトなんかは日常よくある光景。
そんな中ガチャガチャレンズ交換はしたく無いし、画質も欲しい。
そんな人にオススメのフルサイズ対応のタムロン45mm F1.8をD810を使ってレビュー!
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タムロンから発表されたSPシリーズ。
ボディ側のシルバーの流線型の流れに高級感がある。
フルサイズ対応 / F1.8 / 45mm / 単焦点 / 手ブレ内蔵 / 簡易防滴

D810につけてもちょうどよいサイズ。
NIKON D5000 (90mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO720)
D810につけてもちょうどよいサイズ。
ボディ側のシルバーがカッコイイ
NIKON D5000 (90mm, f/3.3, 1/60 sec, ISO720)
ボディ側のシルバーがカッコイイ
フード無し
NIKON D5000 (90mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO500)
フード無し
花形フードが付属する
NIKON D5000 (90mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO450)
花形フードが付属する
SPシリーズのバッヂが光る
NIKON D5000 (90mm, f/3.5, 1/60 sec, ISO320)
SPシリーズのバッヂが光る
この手のタイプでは珍しい凹面レンズ。
NIKON D5000 (90mm, f/4, 1/60 sec, ISO800)
この手のタイプでは珍しい凹面レンズ。

焦点距離は珍しい45mm。50mmよりも少し広角になるが50mmでは若干収まりきらない。35mmでは広角すぎる。
そんな人には嬉しくも新しい焦点距離のレンズと言える。

絞りはF1.8とF1.4ラインナップが多い中では少し抑え気味のスペック。
これはボケ感やフリンジ、解像感ふ含め実用範囲内に抑えたのでは無いかと推測する。

その甲斐あってか、開放から非常に安定した画が期待できる。
周辺減光や四隅の流れも綺麗にコントロールされ、解像感がある。
用途によっては解像感重視のレンズを選択する人はいるかもしれないが、高画素機を十分活かせる。

タイワンリス?枝に登ってきのみらしきものをモシャモシャ食べているのがかわいい枝に紛れて見にくいがリスが居る

上の写真はリスが木の中に隠れているのだが、3600万画素程度あるD810がトリミングしても十分に耐えられる画質だ。
オススメなのは、ポートレートで肌の絹感を必要とするような場面。
ふんわりとした食べ物のイメージを必要とするようなテーブルフォトだろう。

柔らかなボケが雰囲気をかもし出す。
NIKON D810 (45mm, f/1.8, 1/320 sec, ISO200)
柔らかなボケが雰囲気をかもし出す。
鎌倉 - 無心庵の豆かん。非常に素材の味が美味しい。豆本来の旨味を感じる
NIKON D810 (45mm, f/1.8, 1/100 sec, ISO1000)
鎌倉 – 無心庵の豆かん。非常に素材の味が美味しい。豆本来の旨味を感じる
しらすパスタ
NIKON D810 (45mm, f/1.8, 1/100 sec, ISO90)
しらすパスタ
しらす丼。かけているのはアカモクという海藻のソース
NIKON D810 (45mm, f/1.8, 1/100 sec, ISO450)
しらす丼。かけているのはアカモクという海藻のソース

ボケ味はF1.4ラインナップに負けず劣らずのボケを提供する。
100mm系と比較すると若干の硬い印象はあるが、同距離帯のレンズの中でも綺麗なボケで、特に対象の輪郭のボケが柔らかいところが魅力的だ。

また、このレンズはハーフマクロ的な使い方も出来るのも特徴だ。
被写体に寄れば、背景との距離ができるためボケ感を活かした撮影ができる。
つまり、ミニチュア撮影などもこのレンズ一つで可能になる。

tamron45mmの最短距離でsigma50ではピントが合わない
NIKON D810 (50mm, f/1.8, 1/100 sec, ISO64)
tamron45mmの最短距離でsigma50ではピントが合わない
tamron45mmの最短距離
NIKON D810 (45mm, f/1.8, 1/125 sec, ISO64)
tamron45mmの最短距離

ミニチュアでの検証記事はこちら( ばくおん!! 凜&GSX400Sで簡易フィギュア撮影方法指南!

逆光耐性も忘れてはいけない。
非常に素晴らしく、コントラスト落ちが殆ど見られない。差し込む光のキワも非常に綺麗に出力する。
木陰からのショットや夕日を含むショットなど、活躍の場が広がる。

逆光でもコントラストを維持し、葉の透明感が失われない
NIKON D810 (45mm, f/2.8, 1/640 sec, ISO64)
逆光でもコントラストを維持し、葉の透明感が失われない
フレアは少し出てるが、光の入り口等は綺麗なまま
NIKON D810 (45mm, f/1.8, 1/250 sec, ISO64)
フレアは少し出てるが、光の入り口等は綺麗なまま

本体の重さは540g程度でそれなりだが、性能を考えると非常に軽い。
軽さは手ブレへの貢献につながり、フィールドワーク中心の人は体力への影響も減るだろう。
フィールドワークでいえば、簡易防水も持ち合わせているため非常に頼もしい。

最後に高解像度機種を持っている人には欠かせない、手ブレ補正についても語ろう。(広角45mm手ブレ補正内蔵は世界初?)
私もD810(3600万画素)を使っていて、スナップ撮影のような時、解像度の高さによるブレで何枚かダメにすることが未だにある。
しかし、このレンズは3.5段分も吸収してくれるのである。高画素でも街角スナップが楽しめるようになる素敵なレンズだ。
コレによりISOへの恩恵も大きく、高ISOが不得意な機種にもオススメしたい。

2016年のワンフェスとコミックマーケットはこのレンズで撮影した。
ワンフェス2016夏の撮影風景

逆光の強さを活かした光条も幻想的に出す
NIKON D810 (45mm, f/5, 1/6400 sec, ISO64)
逆光の強さを活かした光条も幻想的に出す
もちろん風景にも使える。山の表面のディティールもきちんと捉える
NIKON D810 (45mm, f/5, 1/500 sec, ISO64)
もちろん風景にも使える。山の表面のディティールもきちんと捉える

5枚つなげたパノラマも非常に綺麗。
5枚つなげたパノラマも非常に綺麗。

タムロンの手ブレ補正は「ガツン」と効く印象が強いが、今回も期待通りの取り回しができるレンズだ。
上で紹介したリスの写真も手ブレ補正の恩恵がないとここまでシャープには映らないだろう。
イベントなど機動性が必要な場面でミスショットを確実に減らせるため、お気に入りレンズの一つだ。

執筆者

久保 侑也 - YUUYA KUBO
久保 侑也 - YUUYA KUBO
風景からポートレート。物撮りまでなんでも撮ってます。 北海道生まれで星撮りが趣味。車とゲーム・アニメコンテンツも好きで多種多様。 楽しく写真を撮っていける方法を紹介するPhotoCarbu.jpの代表。